基本的に僕は家から出ません。仕事が終わっても真っ直ぐ帰宅してゲームをする、そんな毎日を送っていました。そんな日々に華が咲いたような日々です。それが神待ち家出少女の存在でした。もちろん引きこもりなのに出会い系サイトなんかに手を出すわけがありません。
それはある日、仕事帰りの時に起きた出来事でした。
いつも通りにコンビニで夜ご飯を買いに立ち寄った時でした。
店前で大喧嘩しているカップルが居ました。
「まじうざい!!」
「あ”?なら俺の前から消えろ!」
無視してコンビニ弁当を買って外に出た時、その彼女の方だけ座り込んでいました。彼氏は居ませんでした。
ちら見した時にタイミングよく目が合ってしまい声を掛けて来ました。
「お兄さん私の今の状況わかるでしょ?家に泊めてよっ!」
唐突すぎるし敬語も使わないこんな女は大嫌いでした。
もちろん無視して立ち去ろうとしましたがしつこく言い寄ってくる女。
何とかしようとしていたのか
「料理出来るよ!」
「部屋の片付けも得意だよ!」
「あっ?体??泊めてくれたら・・・してもいいよ?」
もううざすぎてキレそうでしたが次の言葉に反応してしまいました。
「ゲームも得意だよ」
その言葉に反応してしまい思わず「なんのゲームが?」と聞き返してしまいました。
するとこの神待ち少女はRPGから格ゲーまでなんでもと言ってきたので嘘だったらすぐに追い出すと条件を出して家に連れて行きました。
部屋に入るなり自分が持っているゲームソフトを眺めて目を輝かせていました。
すると今自分がしているゲームもクリアしたらしくめちゃくちゃ詳しかったんです。
一泊だけなら良いかと思っていましたが、一緒にゲームをしていると楽しくなって
彼氏の家に帰ってからもちょくちょく家に来るようになり一緒にゲームを楽しむ仲になりました。
もちろん自分は外にはほぼ出ません。けどそれで良い異性の相手に出会うのが初めてだったので
今でも居心地の良い日々が送れていると思っています。
これを神待ち少女というのかな?けど今は普通なゲーム友達の仲になっています。